神経治療(根管治療)

神経治療の流れ

歯の神経(歯根)まで感染が生じた場合には、神経治療を行います。

神経治療は大きく3つのステップで構成されています。

虫歯と感染した神経を全て除去

歯の中(歯根内部)を薬剤で消毒

十分に殺菌できたら最終的なお薬を歯根内部に注入

※ 治療回数は重症度によって異なります。

治療器具のご紹介

Ni-Tiファイル「EndoWave」

神経治療では、”針状のヤスリ(リーマーファイル)” を使用して歯の内部にある神経を除去します。これまで一般的に使用されてきたリーマーファイルは、健康な部分まで大幅に削ってしまうことが欠点でした。

当院では、従来型のリーマーファイルに加えて、最新のNi-Tiファイル「EndoWave」を併用しています。この新しいファイルは、神経の走行に沿うように自由に変形するため、無駄な歯の切削を回避することが可能となります。通常、保険診療では使用されない器具ですが、当院では必要に応じて併用致します。


コンピュータ制動式装置「Tri Auto ZX2」

通常、リーマーファイルは手動で使用します。その場合、ファイルの動きにムラができるため不均一になりやすく、ムダに歯の内部を削ってしまうことになります。

当院では、この問題に対処するために、必要に応じてコンピュータ制動式装置「Tri Auto ZX2」を使用します。Ni-Tiファイルと併用することで、さらに歯を削ることなく神経治療を行うことが可能となります。通常、保険診療では使用されない装置ですが、当院では保険診療でも必要に応じて併用致します。

※EndoWaveおよびTri Auto ZX2は、すでに一度神経治療されている歯の再治療には使用できません。初めて神経治療となる歯に使用することができます。

サブソニック振動装置「ジロソニック」

歯の内部をリーマーファイルで切削すると、感染物が中に詰まることになります。通常、それを洗浄剤で洗い流しますが、細部まで完全に洗浄・殺菌することはほぼ不可能です。

当院では、より清潔に洗浄・殺菌できるように、1,500〜3,000Hzの周波数を持つサブソニック振動装置「ジロソニック」を併用して洗浄します。専用の「シェーパーソニック」と合わせて洗浄することで高い洗浄効果を発揮することが可能です。この装置は全ての症例で使用することが可能です。