虫歯治療

奥歯が虫歯によって欠けてしまった症例です。歯全体の1/4くらいが欠けています。

患者さんのご希望により、当日の1日で治療しました。保険診療で対応しています。

このような治療ができるかどうかは、歯の状態によって異なります。虫歯の進行状況によっては、神経治療を行う場合もあります。神経が温存できる場合でも、歯が大きくかけて耐久力に問題がある場合はかぶせもの治療となる場合もあります。

虫歯治療で大切にしていること

痛くない治療・短時間で終わる治療の実現

過剰に歯を削らない(健康な部分は削らない)

虫歯は確実に除去する

可能な限り銀歯にしない

お口に優しい治療を行う


上記の実現ため

以下の6つの取り組みを実施しています

 

①虫歯の診断

通常、虫歯はレントゲン見た目(視診)で判断します

レントゲンや見た目では判断が難しい場合や、レントゲンが撮影できない妊婦の場合には、レーザー照射による数値化で虫歯を診断する「ダイアグノデント」と、X線を使用しない光透過を利用した画像診断システムの「ダイアグノカム」を使用します。

特に「ダイアグノカム」はレントゲンが撮影できない妊婦の方におすすめです。

②う蝕検知液の使用

虫歯を削る場合は、虫歯の部分だけを確実に除去する必要があります。

当院では、健康な部分を削らずに虫歯の部分だけを選択的に除去するために「う蝕検知液」を必ず使用して治療を行います。

③セラミック製ドリルを使用

深い虫歯の場合に通常使用されるスチール製あるいはステンレス製のドリルは、健康な部分も一緒に削ってしまいます。当院では、この欠点を補うためにセラミック製のドリルを使用しています。削るのに少し時間がかかりますが、健康な部分をほとんど削らないので歯に優しいドリルといえます。浅い虫歯の場合は、ダイヤモンド製のドリルで短時間で治療可能です。

④エキスカベータの使用

通常使用されるドリルは、健康な歯質まで削ってしまいます。繊細な処置が必要な場合はドリルの機械を使用せず、手作業で虫歯を除去します。使用する器具は虫歯除去専用のエキスカベータです。

⑤超音波式の虫歯除去システムの併用

歯茎に近い部分の虫歯治療の場合、ドリルで歯茎を傷めてしまうことがあります。そこで当院では、少しでも歯茎を傷めないために、ドリルを使わない超音波タイプの虫歯除去システムを併用します。できるだけお口い優しい治療方法を選択して治療を進めて参ります。

⑥V4リングの使用

虫歯を削った後は、保険診療の場合では銀歯やプラスチック製の詰め物で治します。

V4リングを使用することで、銀歯になることを回避できる場合があります。

当院では、銀歯の回避を優先するためにV4リングを積極的に使用します。